科目概要
この科目では経営管理論と初等的な原価計算を学ぶ。経営管理論は1年次前期に導入部分の学修を終えている。この科目では,内部組織のマネジメント,外部環境のマネジメント,日本企業のマネジメントを学ぶ。原価計算は,日商簿記の原価計算初級の内容から,製品原価の計算と損益計算書の作成,CVP分析,予算差異分析を学ぶ。15回の授業は,11回を経営権理論に,4回を原価計算に充てる。経営管理論の学修では,Reading Assignment と Key Words の整理を行う事前課題(A4で1ページ程度)と,講義終了後の要約(概ね3,000文字程度)が課される。これらを通じて知識の定着をはかるとともに,整った文章を書く訓練をして欲しい。原価計算は,この科目では商業簿記のような仕訳こそ登場しないが,複式簿記のシステムと密接に結びついている。この科目で学ぶ内容はその導入部分である。易しい計算を行いながら,会計数値を用いて経営現象を捉える視点を養ってほしい。なお,原価計算の全体像を捉えるには,この科目では時間が足りない。詳細は別科目に譲りたい。
学習到達目標
経営管理論の到達目標は,受講終了後に,編入試験の経営学の問題(論述式)について,教科書や他の書籍を参照しながら自分なりの解答案を作成できるレベルの基礎知識と,論述力を身につけることである。具体的には,(1)問題が何を問うているのかを理解できる,(2)問われた内容について,経営学のどの領域の問題かがわかる,(3)教科書など参照するべき書籍を知っているか,自ら探すことができる,(4)書籍等から得た情報を自分なりに構成して回答を作成することができる,という力が必要である。大雑把に言えば,理解力と論述力と前提知識ということになる。原価計算の到達目標は,学修した範囲の計算問題を自力で解くことができることである。例えば,貢献利益率と損益分岐点を求めたり,予算差異分析の数量差異と価格差異,期末仕掛品や期末製品在庫がない条件下での製造原価や売上原価の計算である。
テキスト
経営管理論
スッキリわかる日商原価計算初級
成績評価方法
試験40% 平常点40% 課題点20% で評価する